ロングハウス
丁度3時に「コケコッコー」と雄鶏がときを作る。。鶏の声をきくなんて何年ぶりか分からない。それにつられてあっちでもこっちでも鳴いてうるさいが,街住まいには懐かしい。
ごろ寝の何人かが寝返りを打つ。廊下ではまだ何人か、唄っているのがいる。
若いって素晴らしい。5時頃トイレと洗面を済ましておこうと起きたら、さすがにみんな寝ていた。ごろ寝の間を縫ってビショビショの隙間だらけの床の上に立つ。
下を見ると泥んこの中をアヒルや鶏達の歩き回る様が隙間から見える。囲いの中には泥まみれの豚どもが動き回る。とにかく使った水は板の隙間から下に落ちるので、晴雨に関係なく土は泥んこなのである。
台所の雨水を貯めた大瓶の蛇口から水を汲んで、口をゆすいだ水はビショビショの床に流す。もうきっと最後の体験になるのではないかと思いながら、ネパールを懐かしく思う.衛生意識はネパールと殆ど変わらない。
7時ごろ銅鑼を叩いて皆を起こして廻る若い男がいた。ごろ寝の連中はなかなか起きない。8時には出発の予定でその前に朝食があるのに.廊下ではコップに注いだコーヒー紅茶が配られる.
餅米をココナッツミルクで炊いてわらの簾で太巻きにして、8センチくらいに切ったのが固いけれど味があって旨かった.一緒に昨夜の残り物を食べる。犠牲の子豚の煮物も出た。
8時頃自分の靴を探して出発。残ったロングハウスの住民は総出で私達を見送る。交流プログラムは、面白くて珍しい体験で来て良かったと思う.ランビルズ国立公園のトレッキングは遠慮した。
20分のはずが1時間かかり、転んで泥だらけの若い女性もいた.足の悪い私には多分無理だったろう.待つ間、亭主がロングハウスの取り締まりみたいな事をしている女性のガイドにお茶を御馳走になる。
今日は11時半にホテルに着いて、何となく昨日と一緒の人々が同じテーブルになる。今日はマレーシア料理でまずチキンカレー、あわびとブロッコリーの甘酢あんかけ,鯉のまる揚げマレーシア風、昨日と同じスープ、果物。
ホテルからは昨日の綺麗なバスに乗り換える。ブルネイのバスは金満家の国だけあると思わせる設備の良さで気持ちが良い.途中例によって土産物屋によったので、私はパン篭を余った金で買い込んだ。
呆れた事にマレーシアの出国スタンプが押してなくて、ブルネイに入国出来ない。白い布を被ったマダムは私のパスポートを2度もひっくり返して見て、3度目には男の係に見ろと放り投げた。
男も探したが見つからず、結局17人がスタンプ無しで、またバスでマレーシアに引き返した。そこでまたまた2人が漏れてしまって、もう一度引き返すなんて、如何にたるんでいるか、近頃の日本のJRみたいではないか?
3時ころマレーシアにの税関に着いたのに4時になってもまだブルネイに入国出来ない。マレーシアの役人のいい加減さ、ブルネイの役人の厳しい仕事ぶりは、なにを意味しているのだろうか?4時40分やっと出発。
いろんな事が起こって面白い旅行だった。要するに日本の大企業が儲けのためならどんな汚いことにも手を貸すという事を、この目で見る良い機会であった訳だ。
今あるロングハウスももう存在の意義を見失って、近い将来だめになるだろうという話も聞いた。公平な共同体が私欲の害で共存共栄を保てなくなって来ていると云う。物欲、私利私欲が人間をどんどん駄目にして行く見本のようなものだ。
交流会は、面白いけれど若者向けなので,同行するにはかなりの体力が要る。考えなければ!
丁度3時に「コケコッコー」と雄鶏がときを作る。。鶏の声をきくなんて何年ぶりか分からない。それにつられてあっちでもこっちでも鳴いてうるさいが,街住まいには懐かしい。
ごろ寝の何人かが寝返りを打つ。廊下ではまだ何人か、唄っているのがいる。
若いって素晴らしい。5時頃トイレと洗面を済ましておこうと起きたら、さすがにみんな寝ていた。ごろ寝の間を縫ってビショビショの隙間だらけの床の上に立つ。
下を見ると泥んこの中をアヒルや鶏達の歩き回る様が隙間から見える。囲いの中には泥まみれの豚どもが動き回る。とにかく使った水は板の隙間から下に落ちるので、晴雨に関係なく土は泥んこなのである。
台所の雨水を貯めた大瓶の蛇口から水を汲んで、口をゆすいだ水はビショビショの床に流す。もうきっと最後の体験になるのではないかと思いながら、ネパールを懐かしく思う.衛生意識はネパールと殆ど変わらない。
7時ごろ銅鑼を叩いて皆を起こして廻る若い男がいた。ごろ寝の連中はなかなか起きない。8時には出発の予定でその前に朝食があるのに.廊下ではコップに注いだコーヒー紅茶が配られる.
餅米をココナッツミルクで炊いてわらの簾で太巻きにして、8センチくらいに切ったのが固いけれど味があって旨かった.一緒に昨夜の残り物を食べる。犠牲の子豚の煮物も出た。
8時頃自分の靴を探して出発。残ったロングハウスの住民は総出で私達を見送る。交流プログラムは、面白くて珍しい体験で来て良かったと思う.ランビルズ国立公園のトレッキングは遠慮した。
20分のはずが1時間かかり、転んで泥だらけの若い女性もいた.足の悪い私には多分無理だったろう.待つ間、亭主がロングハウスの取り締まりみたいな事をしている女性のガイドにお茶を御馳走になる。
今日は11時半にホテルに着いて、何となく昨日と一緒の人々が同じテーブルになる。今日はマレーシア料理でまずチキンカレー、あわびとブロッコリーの甘酢あんかけ,鯉のまる揚げマレーシア風、昨日と同じスープ、果物。
ホテルからは昨日の綺麗なバスに乗り換える。ブルネイのバスは金満家の国だけあると思わせる設備の良さで気持ちが良い.途中例によって土産物屋によったので、私はパン篭を余った金で買い込んだ。
呆れた事にマレーシアの出国スタンプが押してなくて、ブルネイに入国出来ない。白い布を被ったマダムは私のパスポートを2度もひっくり返して見て、3度目には男の係に見ろと放り投げた。
男も探したが見つからず、結局17人がスタンプ無しで、またバスでマレーシアに引き返した。そこでまたまた2人が漏れてしまって、もう一度引き返すなんて、如何にたるんでいるか、近頃の日本のJRみたいではないか?
3時ころマレーシアにの税関に着いたのに4時になってもまだブルネイに入国出来ない。マレーシアの役人のいい加減さ、ブルネイの役人の厳しい仕事ぶりは、なにを意味しているのだろうか?4時40分やっと出発。
いろんな事が起こって面白い旅行だった。要するに日本の大企業が儲けのためならどんな汚いことにも手を貸すという事を、この目で見る良い機会であった訳だ。
今あるロングハウスももう存在の意義を見失って、近い将来だめになるだろうという話も聞いた。公平な共同体が私欲の害で共存共栄を保てなくなって来ていると云う。物欲、私利私欲が人間をどんどん駄目にして行く見本のようなものだ。
交流会は、面白いけれど若者向けなので,同行するにはかなりの体力が要る。考えなければ!